ブランド買取で高額買取を希望している場合、フランチャイズのブランド品買取業者というのは避けた方がいいでしょう。これらの業者というのは、2つの理由で直売店と比較をすると買取価格を安くしてしまいます。より高い価格でブランド品買取を検討する場合は、避けた方がいい理由を紹介します。
本部へのロイヤリティを支払う必要がある
まず、全国チェーン展開をしているブランド買取店の場合、すべてが直営店ではありません。
たとえば、大黒屋は1981年に福岡県福岡市のチケット商として開業し、1992年に東京へ進出。そして2005年にフランチャイズ店の制度とることで、2015年11月期には日本全国210店舗の規模を誇っています。大黒屋はかなりフランチャイズ店に気を使っており、加盟金0円を宣言しています。
大黒屋を例としたのですが、すべて直営店にした場合、人、物、金という資源をすべて自社で負担しなければなりません。そのためには資金調達が必要です。バブル期ならまだしも、まだまだ不況の現在において資金調達というのは容易ではありません。融資をしてくれた銀行に利子をつけて返済をするのですから。もし銀行も貸し倒れになったらたまりませんので、資金調達が非常に難しい。
さらに、直営店のみではスピード展開をするのが難しくなります。大黒屋と聞けば、現在ではブランド買取店とわかるほどのブランド力を持っていますが、このブランド力はフランチャイズ展開の効果であるといえます。フランチャイズ店の制度を導入する前に都心ではそこそこ有名でしたが、規模的には全国規模ではありませんでした。フランチャイズ店制を取り入れることでブランド力をアップさせて規模を大きくしているのです。
フランチャイズ店にかなり気を使っている大黒屋でも、フランチャイズ店はロイヤリティを本部に収める必要があります。フランチャイズ店としては、大黒屋の看板を使って商売をしているのですから、その分のロイヤリティはしかたないでしょう。そのため、直営店とフランチャイズ店では、どうしてもロイヤリティの分、査定額が直営店の方が高くなる傾向があります。もちろん、これは大黒屋に限った話ではなくフランチャイズ店全体に言えることなので、誤解をしないでください。
他業種からの参入が基本
また、「ブランド買取・フランチャイズ」と入力してインターネットで検索をかけると、フランチャイズ店を出しませんかという求人広告を多く目にします。その中で気になるのが、未経験者歓迎の文字です。
もちろん、直営店で修業を積んでから店を開くのでしょう。それに、初めから鑑定眼が優れている人はいません。鑑定をするにしても、知識や経験というのは必要です。コミュニケーション力なども必要でしょう。
ある程度、しっかりバックアップ体制を整えている企業なら、常駐のSVが査定をサポートするケースもあります。また、中には鑑定に迷ったらスカイプで本部の査定のプロが査定するので安心といって、フランチャイズ店を募集している企業もあります。はたして、そのフランチャイズ店の存在は必要でしょうか?
きちんとバックアップ体制があるフランチャイズ店ならいいのですが、ブランド力を高めるために規模を大きくするタイプのフランチャイズ店では、確かなブランド査定は正直難しいでしょう。
直営店とフランチャイズ店の見分け方
これは正直よくわかりません。コンビニとかなら有名なのですが、ブランド買取店の場合は、わかりません。
直営店とフランチャイズ店を見分けるのが難しいので、絶対にフランチャイズ店で安く買いたたかれたくないというのであれば、インターネットで買取をしているのであれば、そちらを利用するのがいいでしょう。
同じ系統の店を何店舗かめぐり査定額が一番高い場所に売るという手もあります。フランチャイズ店であっても直営店であっても、高価買取をしてくれる場所が正義です。
まとめ
フランチャイズ店の場合、本部に必ずロイヤリティを支払わなければなりません。そのため、直営店と比較をすると、買取価格を安く抑えられる可能性があります。また、フランチャイズ店の中には鑑定能力が未成熟な者を店長として開店させてしまう企業もあります。
直営店とフランチャイズ店の見分けを付けるのは難しいので、本部が運営している宅配買取を利用するか、何店舗かめぐり一番高く購入してくれる店舗に買取を依頼しましょう。