ブランド買取の正念場というのが、やはり価格交渉の段階です。終わりよければすべてよしという言葉ありますが、ここで最後の一押しをするかしないかで、大きく価格が変わるといえます。日本人の美徳である謙虚さなどをかなぐり捨てて高圧的に価格交渉をしろというわけではありません。全員が幸せになるように価格交渉をするのです。このコツを紹介していきます。
交渉について
交渉の基本は双方にメリットがあることです。一方が得をするのは、交渉ではありません。
現在の刑事ドラマではこのようなシーンがあるかは少し知識がなくてしらないのですが、立て籠もり犯に「ここは完全に包囲した。武器を捨てて出てこい」と刑事が拡声器を使って投降を促す演出、これは実際に交渉をする人達にしてみるとありえないらしいです。
現在、世界中のまともな警察がおこなう交渉というのは、交渉人と犯人の間できちんとした信頼関係を作り、お互いにメリットがあるような提案をしていき事件を解決に導きます。
犯罪解決の最前線で使用されている交渉術は、当然ですがブランド品の高価買取の現場にも応用が可能です。
まずは信頼関係を築く
価格交渉の現場において、まずは査定担当者と信頼関係を築きましょう。一番手軽な方法として、査定担当者の名前を呼ぶことです。
「もっと高く買取ってよ、○○さん」とさりげなく、会話に査定担当者の名前を混ぜることで、相手との関係性は一段階上の階層になります。
その結果として、査定担当者から値引き価格を引き出すことが可能です。
押してダメなら引いてみる
さらに査定担当者の印象を良くする方法があります。査定額を聞いてすぐに交渉をしても芳しくないのであれば、一度引きます。
軽くおしゃべりをしてある程度、査定担当者に顔を覚えてもらい、店を出ます。その後、30分程度時間をおいてから再訪問をして、査定担当者と再び価格交渉をするのです。
この際「○○さんの査定額が一番納得した」的に自然に査定担当者の名前を呼び、その査定担当者のための再訪問であることを伝えます。ここで軽く媚を売っておいてもいいでしょう。
そうすることで、査定担当者は、そのお客さんに対し「その他大勢のお客」から「特別なお客様」という破格の好印象を抱いてくれます。
どのような人間でも、毎日通っているお店で、毎日顔をあわせている店員に顔を覚えられて、少し特別な対応をされたら不快だなと思うことはないと思います。時間をかけて築く関係性を短時間で築くものがこの方法であり、心理学的にも裏付けのあるものです。
宅配買取の場合の方法
宅配買取の場合、前述のような心理学を応用した方法は使えません。ただ、査定をしているのは同じ人間です。
そのため、嫌がることをしなければいいわけです。つまり、箱に乱雑にいれるのではなく、査定する人がとりやすいようにきちんと整頓をして入れる、丁寧に梱包をします。
さらに、わざと目につきやすい場所に手紙を同封しておきましょう。そのブランド品を大切に扱っていたことを短めにしたためておくといいでしょう。
査定額をアップしてください的なことは、謙虚な日本人的には書かない方がいいでしょう。
ただ、どうしてもお金が欲しいのであれば、査定額、サービス内容をブログなどで紹介する旨をしたためておき、査定をよろしくお願いしますと書いておくと、あまり良い印象は持たれませんが効果はあります。
もちろん、ブログなどを実際におこなっていない場合、逆効果になる可能性もあります。さらに、どうようなことを多くの人がおこなっていますので、最近では効果が薄くなりつつあります。そのため、謙虚にお願いした方がいいでしょう。
まとめ
ブランド品の買取においてお客と店員の駆け引きは山場であり、気兼ねする必要はありません。
店舗での買取の場合、査定担当者の名前を憶え、貴方を信用して査定に来たというのを演出するだけで、比較的効果的です。
また、宅配買取の場合、手紙などをそっと添えて置いたりするだけで、良いと思われます。